アフリカの様々な感染症。どのくらいご存じですか? 

こんにちは!

ASANTE PROJECT大阪支部です!

まだまだ以前のような生活に戻れていない中、皆様はいかかお過ごしでしょうか?今回はこのコロナ禍に関連し、「アフリカの感染症」についてお伝えしていきます!

 


 アフリカの三大感染症

皆さんは「三大感染症」というものをご存じでしょうか?

エイズ結核マラリアの三つの感染症をあわせて「三大感染症」と呼ばれています。対策に要する経費負担が大きく地球規模で社会問題となっている感染症です。アフリカも例外ではなくこの三つの感染症が以前より大きな問題となってきました。

 

エイズは免疫を低下させる病気。結核などの他の感染症の拡大を助長し深刻な問題となっています。「性的感染」「血液感染」「母子感染」と感染経路が多く、蔓延の大きな原因となっています。

マラリアはマラリア原虫という寄生虫を持つハマダラ蚊から感染し、感染後24時間以内に治療しないと重篤化し、また致死率が高い感染症です。日本でも1950年代の終息まで度々流行していました。ちなみにかの平清盛やアレクサンドロス大王もマラリアで死亡したと伝えられているんですよ!

医療体制を整えること、水や衛生の設備を整えること、食料、栄養を十分に取ることを中心に様々な対策、支援が取られています。

対策費用や治療費が足りず感染者が増えた結果、労働者が減りより深刻な経済的打撃を受けるという悪循環も大きな問題の一つです。

 

 エボラ出血熱

先ほどの「三大感染症」のほかに2014年に大流行した「エボラ出血熱」も有名です。ニュースなどでも大きく取り上げられたので記憶に新しい人も多いのではないでしょうか。

ギニア、リベリア、シエラレオネ、マリ、ナイジェリアで大流行した後、2018年からはコンゴ民主共和国でパンデミックが起こりました。

・エボラ出血熱とは?

エボラ出血熱はエボラウイルスによる感染症で患者の体液などから感染し、致死率は20%から高いものでは90%にもおよびます。

2014年のアウトブレイクではおよそ1万1000人が犠牲になりました。

効果的な治療法は無く、対症療法での対応を迫られます。

 

最近、エボラ出血熱の終息宣言が出されたのをご存じでしょうか?

コンゴ民主共和国東部はウイルスの封じ込めに成功したとして25日に終息を宣言しました!ワクチン接種が徐々に効果を発揮したようです。

新型コロナウイルスが流行中の今だからこそ、うれしいニュースですね。

しかし、北西部では今月から再流行している上、新型コロナウイルスの予防も迫られ、感染症との闘いがまだ続いている様子です。

 

 コロナウイルス

アフリカでは他地域のような感染爆発は起こっていません。

特に流行初期、感染者の急速な増加は抑え込まれていました。

今までエイズやエボラウイルス等の流行から、感染症に対する経験があった、また先に中国や欧米で感染が広まったことから早期に対応することができた、という見方もされています。

しかし、対策の強化が呼びかけられていることには変わりがありません。

未だ感染者が1000人以下と少ない国もたくさんありますが、

南アフリカ、エジプト、ナイジェリアなどを中心に感染は拡大を続け、6月22日にはアフリカ大陸全体での感染者数が30万人を超えました。

他の感染症の蔓延も続く中、さらなる感染拡大、医療崩壊に対する懸念が強まってきています。

様々な感染症に対する経験のあるアフリカ、しかし医療体制が逼迫しつつあるアフリカは、これからどのような道をたどっていくのでしょうか。

感染症による被害を最小限に抑えることはできるのでしょうか。


 

いかがでしたでしょうか。

感染症は感染した人への被害だけでなく、社会や経済に大きな影響を与える重要な問題です。

また私たちが現地に渡航する際には十分な対策を取らなければなりません。今回紹介した以外にも様々な感染症が存在しています。渡航したい方も、渡航の予定がない方もご自身の興味のある国の感染症について詳しく調べてみるのも良いかもしれませんね。